ショートケーキに負けない豆腐って?
(インタビュー:日本LCA 知識開発室 高田晋治、高橋現より引用)
●思い出に残るほど味のある豆腐
―― 阪神百貨店の食品売り場で「男」と大きく書かれたパッケージの豆腐がずらっと並び、「男」「男」「男」・・・という感じで目を向けずにはいられませんでした。おもしろそうだからとりあえず買って食べてみたら、意外と言ったら失礼ですが、普通の豆腐よりも豆の味が濃厚でおいしくてびっくりしました。
伊藤 意外でいいんですよ。パッケージを見て、話のネタにはなりそうだからと買ってくれるんですが、「どうせ、パッケージだけだろ」と思って、ほとんどの人は味に全く期待しないんですね。でも、いざ食べてみると、結構イケる。味には期待していなかった分だけ、実際の味とのギャップが大きくなり、おいしさが2倍にも3倍にも感じられるんですよ。
しかも、「あっさり」「さっぱり」の豆腐ではなく、「こってり」「しっかり」とした味の豆腐です。同じ豆腐なのに、これまでの豆腐とは正反対だから、皆さん驚くんですよ。
―― 私も伊藤さんの仕掛けた作戦に見事にはまってしまったわけですね。どうして、味にしてもパッケージにしても、今までの豆腐と180度違う豆腐を作ろうと思われたのですか。
伊藤 新しい顧客層を開拓するためです。豆腐のパッケージと言えば四角くて白い容器に透明のフィルムの「すっきり」したもので、味は「あっさり」「さっぱり」というイメージですよね。今も昔もどこに行っても豆腐はそうしたものばかりです。なぜかというと、40代以上の人たちがそれにずっと慣れ親しんできたからです。でも、20代や30代の方は若いだけに「こってり」「しっかり」したものを食べたいと感じるんですね。ですから、今までの豆腐は口直しのようなものとしか思っておらず、豆腐へのこだわりや思い入れがありません。
―― 20代や30代でも食べ応えのある豆腐を作ろうとした結果として、あれほど斬新な豆腐になったわけですね。脇役としての豆腐ではなく、それだけで食べても十分に満足できました。
伊藤 ええ。私も自分たちの世代や私よりも若い人たちも喜んで食べる豆腐を作ろうと思ったんですよ。基本となる濃厚な味が作れた後は、ボリュームも今までのおよそ2倍、パッケージもその世代の興味関心を惹くようなものにしました。
私はね、「ショートケーキに勝てるような豆腐を作りたい」って思っているんです。「誕生日に食べたあのイチゴのショートケーキがおいしかった」という思い出はあるじゃないですか。でも、30歳くらいの人でも「あの豆腐がうまかったなあ」という記憶がある人はまずいないでしょ。そもそも豆腐の商品名を知っている人を探すのも大変です。
私が狙っているのは、今は小学生の子供が「俺さ、ちっちゃいころ男前豆腐食べてさぁ、それが超うまくって」って大学の時のコンパかなんかでその話で盛り上がっちゃって、他の子たちからも「お〜、食った食った」「あれね、私も好きだよ」ってなるような、思い出に残る豆腐なんですよ。
(ここまで)
みなさんは、食べ物の思い出ってありますか?
ぺろちゃんの食べ物の思い出はね〜
幼稚園の頃でいえば、スイカかな。
ぺろちゃんちはね、スイカを一口サイズにきったのが、
タッパーに入って、冷蔵庫にあったの。
幼稚園から帰ってきたら、タッパーのスイカをよく食べてた。
あとね、その頃の思い出といえば、シュガートースト。
友達の家のおやつに手作りのシュガートーストが出るんだよ〜
それを自分ちでも食べたくってね。
ぺろちゃんママに、作って、作って〜ってせがんだ記憶があるな。
ぺろちゃんちはお菓子の箱っていうのがあって、
そこから自分で好きなの選んで食べてよかったんだけど…。
あの頃は、シュガートーストが憧れのおやつだったな。
▲豆腐通販@お豆腐やTOPへ